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症例:それってホントの話ですか?


By mchiro | 2016年12月15日 | Category 症例

昨日みえた県外からの患者さんは、昨年末に負傷した男性である。
会議が終わって階段を降りているときに、左膝がガクッとなり踏み外しそうになったらしい。
足を踏むと激痛で、やっとの思いで帰宅したそうだ。
しばらく安静にしていたが、痛みも引かず腫れてきた。

こうしてはおれないと、近所にある総合病院の整形外科を受診。
X-rayで問題ないが、膝に水が溜まっているので抜きましょう、ということになった。
抜かれた水はドス黒い色をしていたそうだ。
医師からは、安静にしていないで膝の屈伸運動をするように指導された。
帰宅してから、指導に従って寝ながら膝の屈伸運動を行っていたが、痛みは益々ひどくなり歩けなくなった。
3日目に水を抜いたときは、鮮血混じりの水だった。

不安に思った患者さんは、県庁所在地の総合病院まで出向いて診てもらうことにした。
X-rayで、大腿骨下端にV字状の亀裂が見つかり「骨折」と診断された。
ギブスをされ、最初の病院で治療するようにと言われ、X-rayを持たされて、前医のところに戻ってきたのだそうである。

その前医は、「折れてたのか」と淡々としたものだったとか。
2か月後にギプスが外れ、リハビリをしてもらえると思っていたら「これで終わり」だと告げられた。
「リハビリはしてもらえないんですか」と聞くと、「勝手にやらないように」とストップをかけられた。結局、普通に生活するように勧められただけだった。
「何か注意することはありますか」と尋ねると、「ジャンプしたり、走ったりしないこと」と言われる。

骨折を見逃して運動を勧め、リハビリ期に入ったのにただ単に普通の生活を勧める。
それって、ホントの話ですか?
これは、その医師の個人的資質や考え方の問題としか思えないが、レッドフラッグが除外できたら普通の生活に戻すことは確かに重要な働きかけである。
ところが痛みや不調を抱える患者さんは、不安や痛みを恐れて普通に動かせなくなる。
だから「habit(癖、習慣的行為)」を「re(再度、新たに、更に)」するために「re-habilitation」が求められるのだろう。

この患者さんはギプスが外れて4か月が過ぎても、いまだに跛行する。
「ジャンプや走ること以前の問題なんだ」と憤慨している。

これではあぐらも出来ないはずだ。
主に膝の屈曲と伸展の双方向での可動域改善リリースを行い、歩行の運動認知法を試みた。
傷害そのものは治っているのだから、あとは可動域が改善すれば跛行せずに歩けるはずである。
それでも正常歩行ができないのであれば、歩行機能の誤った認知をリセットすればいい。
歩行させると、左膝に意識が集中し過ぎていて歩行運動機能がバラバラの感じである。
運動認知のプログラムをリセットさせると、3回目で「あれっ! あれっ! ちゃんと歩けるヨ!!」。劇的に歩行が変わった。
その様子を待合室から見ていた人たちからも拍手が起こっていた。
患者さんの不安を残したままで、ちょっとした働きかけをする労力を惜しむべきではないのになぁ~。

タグ: リハビリ, 動作認知, 膝痛, 跛行, 骨折

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